空腹時血糖値の正常値は100mg/dl未満、正常高値が110mg/dL未満と日本糖尿病学会が2,008年に定義しています。今までは空腹時血糖値に正常高値という区分は存在しなかったのですが、近年の糖尿病患者の急増により早めに糖尿病を見つけようとする目的で空腹時血糖値の正常値を区分したと思われます。

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現在行われている役所や会社の健康診断では、この空腹時血糖値の正常値だけを糖尿病の判断基準にしている事も多いのですが、実際は空腹血糖値が正常値を超えはじめた時には、既に食後の血糖値とヘモグロビンA1cが正常値を超えている(糖尿病が決定している)場合もありますので注意が必要です。

■血糖値 正常値 一覧

血糖値 正常値 空腹時 食後2時間 ヘモグロビンA1c
正常値 100未満 140未満 5.8%未満
正常高値 110未満
境界型 110~126未満 140~200未満 要検査
糖尿病 126以上 200以上 6.1%以上

注意:2012年4月から今までのヘモグロビンA1cの値に+0.4%したNGSP値を採用するようになりました。詳しくは、ヘモグロビンA1cの新しい正常値へ。

健康診断で空腹時血糖値が正常値を超えた方へ、参考までに年代別の平均値を掲載しておきます。全体的には、女性の方が血糖値は低めのようです。

空腹時血糖値の平均(mg/dL)

20代 30代 40代 50代 60代 70代
男性の空腹時 88 92 97 101 101 100
女性の空腹時 85 87 90 94 96 98

70代高齢者の空腹時血糖値の平均を見ても最大で100です。やはり正常値の100を超えてしまってる方は、糖尿病と自覚して糖質を少なくした食事(糖質制限食)を実施する必要があると思います。空腹時血糖値を正常値にするポイントはいくつかありますが、最大のポイントは夕食後に高血糖を起こさない食事にすることです、またそれと合わせて夕食後に散歩に出る事が空腹時血糖値に効果があると経験上確認出来ておりますので勧めいたします。


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